ペーパー・ドリップ編 :一杯分でも美味しく手軽に楽しめます | ||||
<必要な器具> ・ドリッパー ・ペーパーフィルター ・メジャースプーン ・一つの基準を作る意味で必要です。 (大きさが様々です。確認出来るよう ならば、何グラムすくえるか確認して 下さい。ちなみにこのレシピでは、 すり切り1杯「豆で10g、粉で12〜3g」 すくえるスプーンを使用。) ・サーバー(2杯以上のコーヒーを作る時は必ずご使用下さい。) ・ポット(細口のものが適しています) ポイント ドリッパーには3つ穴、1つ穴、円錐型などがあります。 今、お手持ちのドリッパーを確認して下さい。 |
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3つ穴 1つ穴 円錐型 |
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<<3つ穴タイプ>> まずは、基本スタイルとして、「3つ穴」タイプから説明致します。 |
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1. ペーパーを折ります。 下とよこは、互い違いに折ります。 |
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2. ペーパーを広げてドリッパ−にセットします。 ドリッパーをサーバーまたは、カップの上にのせて下さい。 <ポイント>ドリッパーにセットされたペーパーに軽くお湯を掛けて、 予め紙を濡らした状態にする。この工程を加えると 少しコクのあるコーヒーになり「紙臭さ」も取れます。 紙を濡らす際にサーバーまたはカップに落ちたお湯は 捨てて下さい。 もしよかったら、一度この落ちたお湯を飲んでみて 下さい。紙の臭いを感じると思いますよ?。 興味のある方は、是非お試し下さい。 |
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<ポイントその2>キッチンスケールを使うと粉もお湯も 量が量れるので、安定した味を作る事が 出来ます。 詳しくはこちら |
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3. 人数分の粉を入れます。 ※メジャースプーンは、豆で1杯10g、 粉で1杯12g の物を使用しています。 コーヒー1杯・・・120cc ※コーヒーの粉を入れたら、ドリッパーを左右にゆすって粉を平らにします。 お湯を均等に注ぐ為にも、必ず行って下さい |
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○ 1杯分・・・・・10〜13g(すりきり1杯前後) | ||||
○ 2杯分・・・・・16〜20g(すりきり1杯半〜1杯8分目) |
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○ 3杯分・・・・・21〜27g(すりきり2杯〜2杯半) | ||||
○ 4杯分・・・・・28〜32g(すりきり2杯半〜3杯) | ||||
○ 5人以上・・・30〜40g(4人分 + 半杯) | ||||
ポイント お好みに合わせた分量の調節が重要。特にカップの大きさで 粉の量は大きく違います。マグカップ2杯は通常のレギュラー カップ約3杯分の量になります。 |
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4.お湯を用意します。 〜ドリップポットの使い方〜 通常のドリップポットの場合、縦に高さがあるので、お湯が沸きにくい。 なので、一度やかん等で沸騰させたお湯をドリップポットに移してから ご使用下さい。移すだけで沸騰したお湯は90℃位まで下がり、そのまま ドリップを始める事が出来ます。 更なるポイント 深煎りのコーヒー豆(炭焼きコーヒーやアイスコーヒー用豆の様な 黒っぽく、よく焼けたコーヒー豆)を美味しく作るコツ! お湯の温度は更に低い、80℃〜85℃がベスト。 お湯の温度を低くし、ゆっくり丁寧にドリップする事で苦味と雑味を 抑え、甘味が引き出されます。 ※やかんで沸騰させたお湯をドリップポットに移し、さらに30秒〜1分、 待ってから注ぎ始めます。 または、やかんで沸かしたお湯をガラスサーバーまたは、それに代わる 容器に一度お湯を移し、その後ドリップポットに移す。2回お湯を移す 事で、温度が80〜85℃位に下がり」ます。 〇お湯の温度についてはこちら |
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5.「蒸らし」をします まずは軽く湿らせる程度のお湯を掛けて、粉を蒸らします。 〜お湯の注ぎ方〜 必ず、中心から注ぎ始めます。 「蒸らし」の場合、中心部にお湯を注ぎ、その後「クルッ!」と 回す感じでOKです。 ※蒸らし時間は約30秒 蒸らしで注ぐお湯の量はコーヒー粉と同じ量がベスト! (例)コーヒー粉20g入れた場合、お湯は20cc。 下のサーバーにコーヒーが数滴落ちるぐらい。 30秒の「蒸らし」が終われば、2回目のお湯を注ぎます。 |
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.6.お湯を注ぎます 注ぎ始めは「中心」から!(写真1) コーヒーポットをお持ちの方は、「の」の字を書くように注ぐのですが、 まず中心部分にお湯を落とし、その後、螺旋のように徐々に「外側」 に広げながら注ぎます。 「外側」まで行ったら今度はまた「中心」に戻るようにお湯を注ぎます。 中心に戻ったところで「写真2」のように、コーヒーの粉がドリッパーの 上の方まで漬かっている状態であればOKです。 「写真3」のように、お湯をドリッパーの側面に当てないように注ぐ。 (端から約1p位は残す感じで、壁に当てないように注意しましょう) ドリッパーの端に直接お湯が当たるとコーヒー豆を蒸らす事無く そのまま流れ落ちてしまいます。 やかんの方は、「も〜これ以上お湯は細くならな〜い」という所で キープし、「一」の字を描くように、左右に振りながら注いでください。 余裕があれば、「だ円」を描くように注いでみましょう。 |
●写真1 ●写真3 写真2 |
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7.注ぐタイミングと回数 <おさらい> 「沸騰したお湯をドリップポットに移す」→「蒸らし」→「30秒」 →「2回目の注湯」 そして、3回目以降の注湯のタイミングと回数です。 (写真4)のように、真ん中が軽く凹んだら次のお湯を 「中心」から「外側」に向かって螺旋状に注ぎます。 注ぐ回数の目安は、「人数プラス2〜3回」。 2杯分のコーヒーを作る場合は、「蒸らし」を含めて4〜5回。 <ポイント>蒸らしをスタートしてから約3分で抽出を完了が理想的。 お湯を数回に分けて注ぐのは、その時間をコントロールする為です。 その時間コーヒー粉は、お湯に浸かった状態になり味が引き 出されます。 〇抽出時間についてはこちら 〇お湯が浸かる事についてはこちら <注意> 側面に残っているコーヒー粉を掻き落すのは止めましょう。 思わず側面に付いているコーヒー粉をお湯で落としてしまう方、多いです。 粉を掻き落したお湯は勢いよくサーバーに滑り落ちてしまうので、 コーヒーの味を引き出すどころか薄くしてしまいます。 |
●写真4 |
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8.美味しいコーヒーの出来上がり! 人数分または、お好みの量になったらコーヒーの出来上がり。 ※人数分または、お好みの量に達したら、速やかにサーバーから ドリッパーを外して下さい。(写真5) 2杯分以上作った場合、全体の濃さと味を均一にするため に軽く混ぜてからカップに注ぎ分けて下さい。 |
写真5 |
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ポイント<プロの技> ドリップ式では、コーヒー豆がドリッパーの中でどの位の時間お湯に 漬かっているか?(蒸らされているか)、そしてどの位の温度なのか? (お湯の温度)がとても重要です。 時間・・・蒸らしの30秒も含めて約3分で抽出完了が望ましい とされています。 (※「望ましい」と言われているだけで、「そうしなけれ ばならない」という訳ではありません。 1杯分だとお湯が早く落ちてしまうので、 「ゆっくりと注ぐ」を心掛けて下さい。 抽出時間は1分半〜2分位であればOKです。 逆に多人数分だと時間が掛かり過ぎたりしますので、3分を 意識しながら少し大胆にお湯を注ぐと良いでしょう。) 温度・・コーヒーの抽出に望ましい温度は 「約90℃前後」とされています。 更に細かく分けると「浅煎り」や「深煎り」などの豆の状態や 作る目的で温度を変えます。 95℃・・・・・・・浅煎りコーヒー豆、アメリカンコーヒー 高温抽出は、香りを引き出します。 ただし、苦味や不快な味も出やすい。 90℃前後・・・浅煎りコーヒー豆、中煎り〜中深煎りコーヒー豆 一般的に望ましい温度。 80〜85℃・・深煎りコーヒー豆、中深煎りコーヒー豆、 アイスコーヒー 温度を下げて抽出する事で、苦味や雑味を抑え、 甘味を引き出します。ゆっくり抽出する事で更に 味わい豊になります。 <やかん等で沸騰させたお湯をドリップポット等別の 容器に移し、更に30秒〜1分待つ。> |
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これらの点にこだわって作ると、更に「自分好み」のコーヒーに近づくのではなでしょうか! | ||||